うさぎの牧草の種類と選び方ガイド
うさぎに欠かせない牧草の種類と選び方を解説。チモシーやアルファルファの違い、年齢別のおすすめ牧草、新鮮さの見分け方まで初心者にもわかりやすくまとめました。

うさぎの食生活において、牧草は「主食」として欠かせない存在です。ところが、ペットショップや通販サイトをのぞいてみると、牧草の種類があまりにも多くて迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、代表的な牧草の種類と特徴、年齢・健康状態に合わせた選び方のポイントをわかりやすく紹介します。うさぎの飼い方全般を確認したい方は、あわせてご覧ください。
なぜうさぎに牧草が必要なの?
うさぎの消化器官は、繊維質(粗繊維)を常に摂り続けることで正常に動きます。牧草をしっかり食べることで、次のような効果が期待できます。
- 消化管の蠕動運動(ぜんどううんどう)を助ける:腸が規則的に動き、うっ滞(消化管の動きが止まる状態)のリスクを下げると言われています。
- 歯の摩耗を促す:うさぎの歯は一生伸び続けるため、硬い茎を噛むことで適度に削られ、不正咬合(歯並びの乱れ)の予防につながります。
- 肥満防止:低カロリーで腹持ちがよく、食べすぎを防ぎやすいです。
米国のうさぎ保護団体House Rabbit Societyも、健康なうさぎの食事の8割前後を牧草が占めるべきだとしており、ペレットだけでは繊維質が不足しがちです。牧草を毎日、食べ放題で与えることが基本です。
主な牧草の種類と特徴
牧草は大きく分けて、主食向きでカロリー控えめのイネ科(チモシーなど)と、栄養価の高いマメ科(アルファルファ)の2系統があります。成うさぎの主食にはチモシー、成長期や妊娠・授乳中にはアルファルファが基本です。
チモシー(Timothy)
最もポピュラーな牧草で、成うさぎ(生後6か月以降)の主食に最適です。イネ科の植物で、繊維質が豊富でカロリーが比較的低め。
| 刈り取り回数 | 特徴 | 向いているうさぎ |
|---|---|---|
| 1番刈り | 茎が硬く繊維質が多い。歯の摩耗に効果的 | 健康な成うさぎ全般 |
| 2番刈り | 柔らかくて葉が多い。香りもよい | 牧草が苦手な子・シニアうさぎ |
| 3番刈り | さらに柔らかく食べやすい | 歯が弱い子・療養中のうさぎ |
迷ったときは1番刈りから試すのがおすすめ。食いつきが悪い場合は2番刈りに切り替えてみましょう。
アルファルファ(Alfalfa)
マメ科の牧草で、タンパク質・カルシウム・カロリーがチモシーより高めです。成長期の子うさぎ(生後6か月未満)や妊娠・授乳中のうさぎに適しています。
⚠️ 成うさぎに大量に与え続けると、カルシウムの過剰摂取で尿路結石などのリスクが高まることがあります。与える量や時期については獣医師に相談しましょう。
オーチャードグラス(Orchardgrass)
イネ科の牧草で、チモシーより甘みがあり柔らかいためチモシーを食べない子の代替牧草として人気です。繊維質もしっかりあり、成うさぎに与えても問題ありません。
イタリアンライグラス・バミューダグラスなど
その他にも様々な種類がありますが、まずはチモシーかオーチャードグラスをメインに据え、複数種類をブレンドして与える飼い主さんも多いです。好みに個体差があるため、食べ比べさせてみるのが一番です。
年齢・状態別の選び方まとめ
うさぎの牧草は、生後6か月まではアルファルファ中心、6か月〜5歳の成うさぎはチモシー1番刈り、5歳以上のシニアは柔らかい2番刈りやオーチャードグラスが基本です。状態別の目安を表にまとめます。
| うさぎの状態 | おすすめ牧草 |
|---|---|
| 子うさぎ(〜生後6か月) | アルファルファ中心+チモシー少量 |
| 成うさぎ(6か月〜5歳) | チモシー1番刈りを主食に |
| シニアうさぎ(5歳以上) | チモシー2番刈り・オーチャードグラスなど柔らかめの牧草 |
| 食欲が落ちている子 | 2〜3番刈り・オーチャードグラスで食欲を刺激 |
※個体差や健康状態によって適切な牧草は異なります。体調に不安がある場合は必ず動物病院へご相談ください。
新鮮で良質な牧草の選び方
いくら種類が合っていても、品質が悪い牧草は食べてくれません。次のポイントで見極めましょう。
- 色:緑色が鮮やかなものを選ぶ。茶色く変色しているものは鮮度が落ちています。
- 香り:開封したとき、青草のような爽やかな香りがするものがベスト。カビ臭・異臭があるものはNG。
- 乾燥具合:適度に乾燥していてパリッとしている。湿気を吸ってしんなりしているものは避ける。
- 産地・収穫年:できれば収穫年や産地が明記されているものを選ぶと安心です。
保存方法にも気をつけて
- 開封後は密閉容器や密封袋に入れ、直射日光・高温多湿を避けて保存する。
- 大袋をまとめ買いするのは節約になりますが、鮮度が落ちやすいため、食べきれる量を見極めて購入しましょう。
よくある質問
Q. 牧草を全然食べてくれません。どうすればいいですか?
A. まずは牧草の種類を変えてみましょう。1番刈りが硬くて苦手な子には、2〜3番刈りやオーチャードグラスの方が食いつくことがあります。また、牧草入れの位置を変える、複数の銘柄を同時に置いて食べ比べさせるのも効果的です。まったく食べない状態が続く場合は、歯の不正咬合など他の原因も考えられるため、動物病院に相談してください。
Q. チモシーとアルファルファを混ぜて与えてもいいですか?
A. 成うさぎであれば、チモシーを主食にしつつ、ごく少量のアルファルファをおやつ感覚で与える程度なら問題ないとされています。ただしアルファルファはカロリーとカルシウムが高いため、主食として与え続けるのは肥満や尿路結石のリスクにつながります。基本は年齢に応じてどちらか一方をメインにするのがおすすめです。
Q. 牧草はどれくらいの量を与えればいいですか?
A. 目安は「うさぎの体と同じくらいの体積」を24時間食べ放題にできる量です。減った分だけ都度足していく形で問題ありません。牧草と一緒に与えるペレットの量についてはうさぎのペレットの適量ガイド、おやつとのバランスはうさぎのおやつガイドもあわせてご確認ください。
まとめ
うさぎの牧草選びは「種類」「年齢への適性」「品質」の3つを意識するのが基本です。
- 成うさぎにはチモシー1番刈りが基本の主食
- 食いつきが悪いときは2番刈りやオーチャードグラスを試してみる
- 子うさぎにはアルファルファが適しているが、成長したら切り替えを
- 色・香り・乾燥具合をチェックして新鮮なものを選ぶ
牧草は毎日食べ放題で与えることが大切です。うさぎの好みや体調をよく観察しながら、ベストな牧草を見つけてあげてください。体調の変化が気になる場合は、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。
参考文献
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