うさぎの斜頸とは?原因と対処法を解説
うさぎの首が傾く「斜頸」の主な原因と、家庭で気をつけたい対処法をわかりやすく解説します。早期の受診がとても大切です。

うさぎを飼っていると、ある日突然「頭が傾いている」「まっすぐ歩けない」といった様子に気づくことがあります。これは「斜頸(しゃけい)」と呼ばれる症状で、うさぎには決して珍しくないトラブルのひとつです。今回は斜頸の主な原因と、飼い主さんができる対処法について整理します。
斜頸とは
斜頸とは、首が左右どちらかに傾いてしまい、まっすぐ姿勢を保てなくなる状態を指します。軽度であれば首が少し傾く程度ですが、重度になると体全体が傾いたり、ぐるぐる回転してしまう「ローリング」と呼ばれる状態になることもあります。バランス感覚に関わる神経や器官に異常が起きているサインであり、放置せず早めに気づいてあげることが大切です。
斜頸の主な原因
斜頸の原因はひとつではなく、いくつかの病気や状態が関係していると考えられています。
内耳・中耳の感染症
うさぎの斜頸で比較的よく見られる原因のひとつが、耳の奥(内耳・中耳)の炎症や感染です。バランス感覚をつかさどる器官が耳の奥にあるため、ここに炎症が起こると平衡感覚が乱れ、首が傾いてしまうことがあります。
エンセファリトゾーン症
エンセファリトゾーンという寄生虫(微胞子虫の一種)が脳や腎臓に感染することで、神経症状が出ることがあると考えられています。斜頸のほか、震え、麻痺などを伴うケースも報告されています。詳しい診断には動物病院での検査が必要です。
脳や神経の疾患
脳腫瘍や脳炎など、中枢神経に関わる病気が原因となっている場合もあります。この場合、斜頸以外にも元気消失や食欲不振などの全身症状が見られることがあります。
外傷やその他の要因
落下やぶつけた衝撃などによる外傷が引き金になることもあります。また、高齢のうさぎでは加齢に伴う変化が関係している可能性も考えられます。
こんな様子が見られたら注意
- 首が傾いたまま元に戻らない
- まっすぐ歩けず、よろける・転がる
- 目が細かく左右に揺れる(眼振)
- 食欲や元気が急に落ちている
こうした様子が見られたら、自己判断せずできるだけ早く動物病院に相談しましょう。
家庭でできる対処法
まずは動物病院へ
斜頸は原因によって対応が大きく異なるため、まずは獣医師の診察を受けることが基本です。診察では、耳の中の状態確認や血液検査、必要に応じて画像検査などが行われることがあります。自己判断でサプリメントや市販薬を与えることは避け、必ず専門家の指示に従ってください。
生活環境の工夫
斜頸の症状が出ている間は、バランスを崩しやすくなっています。以下のような環境調整が助けになる場合があります。
- ケージ内の段差をなくし、平らで滑りにくい床材にする
- 高い場所からの落下を防ぐため、ステージやロフトを一時的に外す
- 水や牧草、ペレットの容器を無理なく届く位置に配置する
- 転倒によるケガを防ぐため、床にクッション性のあるマットを敷く
食事や飲水のサポート
首の傾きが強いと、自力での食事や飲水が難しくなることがあります。食べる量や飲む量が減っていないか注意深く観察し、必要であれば給水方法の工夫についても獣医師に相談しましょう。
予防のためにできること
完全に防ぐことは難しいものの、日頃から次のような点を意識しておくと安心です。
- 耳の中を定期的にチェックし、汚れや臭いがないか確認する
- ケージからの落下を防ぐレイアウトにする
- 体調の変化に早く気づけるよう、毎日の様子をよく観察する
まとめ
うさぎの斜頸は、耳の感染症や寄生虫、神経系の疾患などさまざまな原因で起こり得る症状です。首の傾きや歩き方の異常に気づいたら、自己判断せず早めに動物病院を受診することが何より大切です。日々のちょっとした変化に気づけるよう、普段からうさぎの様子をよく観察する習慣をつけていきましょう。
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