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うさぎが抱っこを嫌がる理由と、無理なく慣らす7つの手順

抱っこを嫌がるうさぎさんに悩む飼い主さんへ。嫌がる理由と、この子のペースで慣らしていく具体的な手順を紹介します。

うさぎが抱っこを嫌がる理由と、無理なく慣らす7つの手順

抱っこを嫌がるのは、実は「普通のこと」です

抱っこしようとするたびに逃げられたり、暴れられたりして、落ち込んでしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、うさぎさんが抱っこを嫌がるのはごく自然な反応です。この記事では、①うさぎさんが抱っこを嫌がる理由②無理なく慣らす7つの手順③どうしても慣れない場合の付き合い方を紹介します。

野生のうさぎは、地面から体が浮く瞬間を「捕食者に捕まった瞬間」として認識すると考えられています。野生下で足が地面から離れるのは、タカやキツネに捕まって運ばれる時くらいのものです。つまり抱っこという行為そのものが、うさぎさんの本能に「命の危険」を訴えかけてしまう可能性があるのです。ペットとして暮らしていても、その本能は簡単には消えません。だからこそ、人の手で少しずつ「抱っこは怖くない」と教えてあげる必要があるのです。

そもそも、なぜこの子は抱っこを嫌がるの?

うさぎさんが抱っこを嫌がる主な理由は、本能的な恐怖心と、抱かれ方への不快感の2つです。この2つを理解しないまま無理に抱こうとすると、うさぎさんとの信頼関係が崩れてしまうこともあります。

考えられる原因は、主に次のようなものです。

  • 足が宙に浮くことへの本能的な恐怖(捕食される感覚に近いと考えられています)
  • 高い場所に連れて行かれることへの不安
  • 過去に抱っこの際、体を強く握られたり落とされたりした経験
  • そもそも人に体を触られること自体にまだ慣れていない
  • 発情期や縄張り意識が強い時期で、気が立っている

「うちの子は抱っこが好きなはず」と思い込んで無理に抱き上げてしまい、余計に警戒されてしまうケースもよく聞かれます。まずは「抱っこが苦手なのは当たり前」というところから始めてあげましょう。

無理は禁物!慣らし方を焦ると起きるリスク

うさぎさんの骨は人が思っている以上に華奢で、無理に抱っこを続けると骨折や打撲のリスクが高まります。うさぎさんが暴れて飼い主さんの腕から飛び降りてしまい、後ろ足を骨折したり、腰を痛めたりする事故は珍しくありません。だからこそ、抱っこは「うさぎさんが安心できる状態」で行うことが何より大切です。

特に危険なのは、高い場所で抱っこをしている時に暴れられ、落下してしまうケースです。これを防ぐには、慣らしの練習は必ず床の上や低い位置で行い、万が一体を離されても飛び降りる高さがない状態にしておくことが大切です。焦らず段階を踏んで、少しずつ慣らしてあげましょう。

抱っこに慣らす7つの手順

抱っこに慣らすコツは、いきなり抱き上げず「体に触れること」から少しずつ段階を上げていくことです。以下の手順を、1つのステップにつき数日から数週間かけて、うさぎさんのペースで進めてください。

  1. まずは声かけとおやつで信頼関係を作る。 抱っこの練習の前に、名前を呼んで近づいても逃げない距離感を作りましょう。おやつを手からあげると効果的です。
  2. 床の上で体を撫でることに慣れさせる。 頭からお尻に向かって優しく撫で、嫌がるそぶりがあればすぐにやめます。無理強いは禁物です。
  3. お尻や胸元にそっと手を添える練習をする。 抱き上げず、手を添えるだけで数秒キープできるようにしていきます。
  4. 床に座ったまま、ほんの数センチだけ体を持ち上げる。 高さを出さず、すぐに床に下ろせる状態で行うのがコツです。
  5. お尻をしっかり支えながら、短時間だけ抱き上げる。 前足だけでなく後ろ足・お尻全体を支えることで、うさぎさんの安心感がぐっと増します。
  6. 抱っこの時間を少しずつ延ばしていく。 最初は3秒、次は5秒と、うさぎさんが嫌がらない範囲で少しずつ伸ばします。
  7. 抱っこの後は必ず好きなおやつをあげる。 「抱っこ=嫌なことの後にいいことがある」と結びつけてあげましょう。

どの手順も、うさぎさんが耳を伏せたり歯ぎしりをしたりと嫌がるサインを見せたら、一旦そこで中断してあげてください。焦らないことが、結局は一番の近道です。

正しい抱き方、できていますか?

正しい抱っこの基本は、片手でお尻をしっかり支え、もう片方の手で胸元を包み込むように支えることです。この支え方ができていないと、うさぎさんは「落とされるかもしれない」という不安から余計に暴れてしまいます。

抱き方のポイントやってはいけないこと
お尻と後ろ足全体を手のひらで支える前足だけを持ち上げる
体を自分の胸元に密着させる体を宙に浮かせたまま抱える
低い姿勢・床の近くで行う立ったまま高い位置で抱っこする

この支え方を意識するだけで、うさぎさんの体感する不安はかなり軽減されると考えられます。抱っこの度に嫌がる場合は、一度支え方を見直してみることをおすすめします。

どうしても慣れない子には、無理をさせない選択肢も

うさぎさんの中には、どれだけ時間をかけても抱っこそのものが苦手なままの子もいます。その場合は、抱っこを無理に習慣化させる必要はありません。

体重測定や爪切り、通院など、どうしても抱っこが必要な場面もあるかと思います。そうした「必要な抱っこ」だけは短時間・正しい支え方で行い、日常のコミュニケーションは撫でることや、床に座って同じ目線で過ごす時間で十分に満たしてあげましょう。うさぎさんにとって「抱っこされないこと」は、決して愛情不足のサインではありません。この子なりの快適さを尊重してあげることも、立派な愛情表現です。

よくある質問

Q. 抱っこの練習中に噛まれてしまいました。どうすればいいですか? A. 噛まれた場合は、まず大きな声を出さずにそっと手を離しましょう。痛みや恐怖から噛んでいる可能性が高いので、その日の練習は中断し、翌日以降に前の段階からやり直すことをおすすめします。

Q. 抱っこ中に急に暴れて落としてしまいそうで怖いです。 A. その不安は当然のものです。床に座って低い姿勢で抱っこの練習をすれば、万が一手を離れても落下の衝撃を最小限にできます。高い場所での抱っこは避けてあげましょう。

Q. 子うさぎのうちから抱っこに慣らしておいた方がいいですか? A. 子うさぎの時期は警戒心が比較的育っていないため、慣らしやすい傾向はあります。ただし焦る必要はなく、成長してからでも根気よく続ければ少しずつ慣れていく子は多くいます。

Q. どうしても抱っこを嫌がって暴れる場合、動物病院に相談してもいいですか? A. もちろんです。極端に攻撃的になる、体に触れるだけで強く怯えるといった様子が続く場合は、痛みやストレスが隠れていることもあります。一度動物病院に相談してみましょう。

参考文献

本記事は、うさぎの一般的な行動特性および飼育に関する知見をもとに、編集部にて構成しています。個体差が大きいため、体調や行動面で気になることがあれば、かかりつけの動物病院にご相談ください。

うさぎさんとの信頼関係は、一朝一夕には築けません。抱っこできるようになるまでの遠回りに見える時間こそが、実はこの子との絆を深める大切なプロセスです。焦らず、この子のペースに寄り添いながら、少しずつ距離を縮めていってあげてください。

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