うさぎの水道水とミネラルウォーターどっちがいい?
うさぎの飲み水は水道水とミネラルウォーターどっちが安全か解説。硬水を避けるべき理由や給水器の選び方、飲水量の目安も紹介します。

野生のアナウサギは、朝露や雨で濡れた草、水たまりなど自然の中にある水分から必要量をまかなって暮らしています。一方、家うさぎは自分で水場を探すことができず、飼い主さんが毎日新しい水を用意してあげなければ、水分不足からうっ滞(腸の動きが落ちる状態)や膀胱炎など体調不良につながることがあります。「どうせなら体にいいものを」とミネラルウォーターを検討する飼い主さんも多いですが、結論から言うと選び方を間違えると逆効果になる場合があります。
うさぎの飲み水は水道水とミネラルウォーターどっちがいい?
基本的には水道水を与えれば十分で、市販のミネラルウォーターをわざわざ選ぶ必要はありません。日本の水道水は塩素消毒されていますが、うさぎが飲めないほどの濃度ではなく、人が飲用に使っているものと同じ基準で管理されています。むしろ注意したいのはミネラルウォーターの方で、種類によってはカルシウムやマグネシウムの含有量が多く、うさぎの体質と相性が良くありません。迷ったら「いつもの水道水を毎日新しく汲みかえる」が最も無難な選択です。
なぜミネラルウォーターは避けたほうがいいのか
ミネラルウォーターの中でも硬水は、うさぎの尿路結石リスクを高める可能性があるため避けたほうが無難です。うさぎは他の動物に比べてカルシウムを尿にそのまま排出する量が多く、もともとカルシウム過多になりやすい体質を持っています。硬水にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれており、代表的な輸入品の中には硬度300mg/Lを超えるものもあります。これは日本の水道水(地域差はありますが、多くの地域で硬度50〜60mg/L前後の軟水)の5〜6倍にあたる量で、毎日の飲み水として与え続けると、体内のミネラルバランスに影響が出る可能性があります。すでにうさぎの尿路結石とカルシウム予防で解説した通り、食事のカルシウム管理に気を配っている飼い主さんほど、水からの余分な摂取は避けたいところです。
軟水のミネラルウォーターなら与えてもいいのか
国産の軟水ミネラルウォーター(硬度60mg/L以下が目安)であれば、水道水の代わりに与えても大きな問題にはなりにくいとされています。ただし、軟水であってもわざわざコストをかけてミネラルウォーターを常備する必要性は高くありません。停電や災害時にペットボトルの水を使う場合も、成分表示を確認して「軟水」「Ca・Mgの数値が低い」ものを選べば安心です。逆に海外製の硬水ミネラルウォーターは、非常時であっても常用は避け、水道水が使えるようになり次第切り替えるのが安全です。
水道水を安心して与えるための注意点
水道水はカルキ抜きをしなくてもそのまま与えて問題ありません。人が飲用として使える基準で塩素濃度が管理されているため、うさぎにとって害になるレベルではないとされています。気になる場合は、汲み置きして数時間置く、または浄水器を通した水を使うと、塩素の匂いが和らぎ飲みやすくなることがあります。ただし浄水器を使う場合も、フィルターの交換を怠ると雑菌が繁殖しやすくなるため、メーカーの推奨サイクルを守りましょう。水は季節を問わず1日1〜2回、給水ボトルやお皿を洗って新しいものに交換するのが基本です。夏場は雑菌が増えやすいため、朝晩の2回交換が安心です。
うさぎの1日の飲水量の目安
うさぎの1日の飲水量は、体重1kgあたりおよそ50〜100mlが目安とされています。体重1.5kgのうさぎなら、1日75〜150ml、コップ半分から1杯弱くらいの量です。牧草中心でペレットや野菜の水分が少ない子は多めに、野菜を多く食べる子は少なめになる傾向があります。急に飲水量が半分以下に減った、あるいは倍近くに増えたといった変化があるときは、体調不良のサインである可能性があるため注意が必要です。飲水量と合わせてうさぎのおしっこの回数・量の目安は?正常とNGサインの見分け方もチェックしておくと、体調の変化に気づきやすくなります。
給水器の選び方と交換頻度
給水器はボトルタイプとお皿タイプのどちらでも構いませんが、うさぎの飲み方の癖に合わせて選ぶのがポイントです。ボトルタイプは水が汚れにくい一方、吸う力が弱い子や高齢のうさぎは水量を確保しにくいことがあります。お皿タイプは自然な姿勢で飲めますが、牧草くずや足で蹴った砂が入りやすく、こまめな洗浄が欠かせません。どちらのタイプでも、ぬめりや水垢は雑菌の温床になるため、最低でも2日に1回はスポンジでしっかり洗い、月1回程度は分解して隅々まで洗浄しましょう。
| 水の種類 | 硬度の目安 | うさぎへの向き不向き |
|---|---|---|
| 日本の水道水 | 約50〜60mg/L(軟水) | 基本の飲み水として問題なし |
| 国産軟水ミネラルウォーター | 60mg/L以下 | 与えても大きな問題は少ないが必須ではない |
| 海外製硬水ミネラルウォーター | 300mg/L以上のものも | 尿路結石リスクの観点から常用は避ける |
よくある質問
Q. うさぎに水道水をそのまま与えても大丈夫ですか? A. はい、日本の水道水は人の飲用基準で管理されているため、そのまま与えて問題ありません。気になる場合は数時間汲み置きするか浄水器を通すと塩素の匂いが和らぎます。
Q. 硬水のミネラルウォーターをうっかり与えてしまったらどうすればいいですか? A. 数回程度であれば過度に心配する必要はありませんが、常用は避けて水道水や軟水に戻しましょう。頻繁に与えていた場合や体調に変化がある場合は、動物病院へ相談してください。
Q. うさぎが水をあまり飲まないのですが大丈夫ですか? A. 野菜や牧草から水分を摂れていれば必ずしも問題ではありませんが、極端に飲水量が少ない、元気や食欲もない場合はうっ滞や体調不良のサインのことがあります。数日様子を見ても改善しない場合は動物病院へ相談しましょう。
Q. 白湯やぬるま湯を与えても平気ですか? A. 常温の白湯であれば問題ありませんが、必ず与えなければいけないものではありません。冬場に冷たい水を嫌がる子には、常温に近づけた水を用意すると飲みやすくなることがあります。
参考文献
- MSD獣医マニュアル「Routine Health Care of Rabbits」— 日常のケアや健康管理の基本方針の根拠として参照 https://www.msdvetmanual.com/all-other-pets/rabbits/routine-health-care-of-rabbits
- MSD獣医マニュアル「Management of Rabbits」— 食事・水分管理を含む飼育管理全般の根拠として参照 https://www.msdvetmanual.com/exotic-and-laboratory-animals/rabbits/management-of-rabbits
- MSD獣医マニュアル「Noninfectious Diseases of Rabbits」— 尿路結石などミネラル過多に関わる病気の根拠として参照 https://www.msdvetmanual.com/exotic-and-laboratory-animals/rabbits/noninfectious-diseases-of-rabbits
体調に異変を感じたときや、飲水量に大きな変化があったときは、自己判断せずかかりつけの動物病院にご相談ください。
Selection
おすすめのうさぎフード
Lapidaysが素材と製法から選び抜いた、厳選フードを準備しています。 販売開始まで、もうしばらくお待ちください。
Related


