うさぎのなつかせ方|嫌われる子には理由があった
うさぎがなつかない理由と正しい距離の縮め方を解説。焦りは禁物、この子のペースに合わせるコツを紹介します。

「うちの子、全然なつかない…」と悩んでいませんか
お迎えしたばかりのうさぎさんが、ケージの隅で固まったまま動かない。手を伸ばすとダッシュで逃げてしまう。そんな姿を見て、落ち込んでしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、うさぎがなつかないのは「嫌われている」からではなく、うさぎという動物の本能が原因であることがほとんどです。焦らず正しい手順を踏めば、少しずつ心を開いてくれる可能性は十分にあります。
この記事では、①うさぎがなかなかなつかない理由、②今日から試せる具体的な近づき方の手順、③失敗しがちなNG行動を紹介します。最後まで読めば、この子との距離の縮め方がきっと見えてくるはずです。
そもそも、うさぎは「なつく」動物なの?
うさぎは犬のように尻尾を振って駆け寄ってくる動物ではありませんが、信頼した相手には自分から近づいたり、そばで安心して寝そべったりするようになります。これは「服従」ではなく「安全な仲間」だと認めてもらえた証だと考えられています。
野生のうさぎは、狐や鷹などに常に狙われる「捕食される側」の動物です。物音や急な動きに敏感に反応し、危険を感じたら一目散に穴へ逃げ込みます。この本能は、人に飼われているうさぎさんにもそのまま受け継がれています。つまり、いきなり抱っこしようとしたり、大きな声で呼びかけたりする行動は、うさぎさんにとって「捕食者に襲われるかもしれない」というレベルの恐怖に感じられている可能性があるのです。まずはこの前提を知っておくだけで、接し方がぐっと変わってきます。
なつかない原因、実はこんなところにあるかも
うさぎがなつかない背景には、環境や接し方に原因が隠れていることが多いです。以下のポイントに心当たりがないか、一度チェックしてみましょう。
- お迎えしたばかりで環境に慣れていない:新しい部屋の匂いや音に警戒している段階かもしれません
- 無理に触ろう、抱っこしようとしている:うさぎにとって「持ち上げられる」ことは大きな恐怖につながりやすい行動です
- ケージに近づくたびに手を出す:ごはんの時以外にも頻繁に手を入れると、警戒心が薄れにくくなります
- 大きな音や急な動きが多い環境:テレビの音量やドアの開閉音にも敏感に反応することがあります
- うさぎの気分やタイミングを無視している:眠っている時や食事中に構おうとすると、嫌な記憶として残ってしまうことがあります
心当たりがあった飼い主さんも、落ち込む必要はありません。原因が分かれば、対策も立てやすくなります。
なつかせ方の基本ステップ|焦らず段階を踏むのがコツ
なつかせるための一番の近道は、うさぎさんに「怖くない」「安全だ」と感じてもらう時間を積み重ねることです。以下の手順を、この子のペースに合わせてゆっくり進めてみてください。
- まずは同じ部屋で過ごす時間を作る:ケージの近くで静かに読書をするなど、うさぎさんの視界に「いつもいる存在」として慣れてもらいましょう。コツは、目を合わせすぎず気配だけを感じさせることです。
- 低い姿勢・低い声で話しかける:うさぎから見て人間は大きな捕食者に見えがちです。しゃがんで目線を低くするだけで、警戒がやわらぐことがあります。
- おやつを手のひらに乗せて差し出す:牧草や少量の野菜など、この子の好物を使って「人の手=良いことが起きる」と結びつけていきます。焦らず、無理に近づけないのがコツです。
- 自分から近づいてきた時だけ、優しく撫でる:うさぎ側から寄ってきたタイミングを大切にしましょう。頭やほほなど、うさぎが比較的好むとされる部位から始めると受け入れられやすいです。
- 抱っこは最終段階、それも最小限に:信頼関係ができるまでは、抱き上げる行為は控えめにするのが無難です。抱っこの慣らし方はうさぎが抱っこを嫌がる理由と、無理なく慣らす7つの手順でくわしく紹介しています。
抱っこは急がなくて大丈夫!骨折のリスクも知っておこう
うさぎの体は骨が非常に薄く軽いため、抱っこ中に暴れて落下したり、体を強くひねったりすると骨折してしまうことがあります。信頼関係ができていない段階での無理な抱っこは避け、床に座った状態でうさぎさんが自分から乗ってくるのを待つなど、うさぎさん主導の触れ合いを心がけましょう。
特に後ろ足で強く蹴って抜け出そうとする時は要注意です。無理に抑え込まず、体勢を低くしてそっと下ろしてあげてください。抱っこに慣れさせたい場合は、短い時間から少しずつ、うさぎさんの様子を見ながら進めることが大切です。
こんな失敗、していませんか?
なつかせようと頑張るあまり、逆効果になってしまう飼い主さんの声もよく聞きます。よくあるのが「早くなついてほしくて、毎日何度も抱っこしようとしてしまう」というケースです。良かれと思っての行動が、うさぎさんにとっては「追いかけられる恐怖の時間」になってしまっていることがあります。
距離を縮める場としては、ケージの外で自由に動ける時間も有効です。安全な環境の整え方はうさぎの部屋んぽ、その配線が命取りに?注意点まとめにまとめました。
また、「なつかないのはこの子の性格だから仕方ない」と最初から諦めてしまう声もあります。もちろん性格による個体差はありますが、環境や接し方を見直すことで変化が見られる場合も少なくありません。まずは今日から、接し方を少し変えてみることから始めてみましょう。
なつきやすさに関わるポイント早見表
| チェック項目 | 気をつけたいこと |
|---|---|
| お迎え直後 | 数日〜数週間は無理に構わず、静かに見守る |
| 接し方 | 目線を低く、声も静かに。急な動きは避ける |
| 触れ合いのタイミング | うさぎから近づいてきた時を大切にする |
よくある質問
Q. なつくまでにどれくらいかかりますか? うさぎさんの性格や年齢、これまでの環境によって大きく差があります。数週間で慣れる子もいれば、数ヶ月かかる子もいます。焦らず気長に付き合ってあげましょう。
Q. 一度懐いたら、ずっと懐いたままですか? 環境の変化やお世話の仕方によっては、警戒心が戻ってしまうこともあります。引っ越しや新しい家族が増えた時などは、改めて時間をかけて関係を築き直す気持ちでいましょう。
Q. なでても嫌がられます。どこを触ればいいですか? 頭の上やほほのあたりを好むうさぎさんが多いとされていますが、個体差があります。撫でることに慣れてきたら、うさぎブラッシングの正解|頻度と正しいやり方を参考にスキンシップの幅を広げてみてください。足元や尻尾に近い部分は嫌がりやすい傾向があるので、様子を見ながら少しずつ試してみてください。
Q. 噛んだり足で蹴ったりされます。嫌われているのでしょうか? 恐怖や警戒心から出る行動であることが多く、必ずしも「嫌い」という意味ではありません。無理に触ろうとしていないか、接し方を一度見直してみてあげましょう。
Q. 高齢のうさぎでもなつきますか? お迎えした年齢に関わらず、時間をかければ信頼関係を築ける可能性はあります。ただし高齢の場合は体への負担も考え、無理のない範囲で接してあげてください。
参考文献
- House Rabbit Society「Bonding With Your Rabbit」
https://rabbit.org/behavior/bonding-with-your-rabbit/ - House Rabbit Society「Shy Rabbits」
https://rabbit.org/behavior/shy-rabbits/
本記事は一般的なうさぎの生態・飼育知識をもとに構成しています。個体差が大きいテーマのため、体調や行動面で気になることがあれば、うさぎの診療に対応した動物病院へ相談することをおすすめします。
最初はよそよそしくても、毎日の小さな積み重ねが、いつかこの子から寄ってきてくれる瞬間につながっていきます。なつくまでの時間も含めて、うさぎさんとの暮らしはかけがえのないものになるはずです。焦らず、この子だけのペースを大切にしてあげてくださいね。
Selection
おすすめのうさぎフード
Lapidaysが素材と製法から選び抜いた、厳選フードを準備しています。 販売開始まで、もうしばらくお待ちください。
Related


